いっそ宝箱

日々のあれこれや何かの感想、考察という名の妄想など

ポッセの「stella」聴いた

見当違いでも誇大妄想でも深読みし過ぎでもなんでもいいから、曲を聴いた感想というか考察というか、今感じたことを書いておこうと思う。
念のため少し下げる。


























焼け落ちた剣の王様は帝統
右側が水晶、左側が砂の星に居る山賊は幻太郎
光り方を忘れた隅っこの星に居る科学者は乱数

歌っているヴァースを素直に受け止めるとモデル的にはそういうことになる

彼らは同じ流れ星を見た
そこから物語は始まる


まず帝統のヴァース
幻太郎、帝統のこと王様だと思ってるのエモエモのエモ……
帝王の帝に統一の統で帝統だもんね……王様だよね……

でもそんな王様は国を守れなかった
ゆえに自責と後悔に苛まれている
焼け落ちた剣の星、とあったが、それを再確認するように“硝煙”、“灼かれながら”とある。ただ焼かれるのではない、灼熱の灼だ。悲惨さがよりリアルになっている
救命艇に乗りながら見知らぬ星に「venez m'aiders」という言葉を向ける。これはフランス語で「来て、私を助けて」という意味らしい
そして生かされた意味を瞑想しながら、再建の日を夢見ている
生かされたのにはきっと理由があるに違いない、と思っているのだ
王は国を再建する気だ


続いて幻太郎のヴァース

王様が着いたのは盗賊のいる場所だった
どうやら治安はあまり良くないようだ
「落ちた先がここじゃツキも落ちたようだな」←これギャンブラーに対する最大のディスで萌える


世界はサディストなPriest、(つまり祭司、宗教で儀式を司る者)達が描くジグソーパズル
理由もなく貧富の差で死ぬようなHypnotize(催眠)されたHistoire(歴史)
俺も奪い去ってくれメサイア(メシア、つまり救世主)

とある。
幻太郎を育ててくれた老夫婦は貧富の差で死んでしまったのかな。あれも嘘なのかもしれないけれど
そして「俺も奪い去ってくれメサイア」はなんていうかこう、「お前は俺の光だ」のようで最高である
ていうか「奪い去ってくれ」って山賊が王様に頼むのやばいな、このヴァースの前半と後半の間で何があったんだよ、そういうの大好きだよ

右側が水晶、左側が砂の星とは
夢を見させる為の優しい嘘と、辛すぎる現実の比喩かしら

幻太郎が自分自身を山賊に例えたのウケるんだよな
だってリアルなら帝統が山賊っぽいじゃん。よく人からお金借りるし、よくパンツ一丁になってるし。
でも幻太郎が山賊で、帝統が王様な訳だ
それってなんだか可愛いというか、「そうきたか!」と思わされてしまう


帝統くんは一部のファンの間で御曹司説が囁かれている
もしそれが公式設定と重なるとしたらどうだろう
武力が力を持っていた時代、帝統くんは金銭面で苦労することなく過ごしていたかもしれない。それはもうまさに王様のように
もしくは
これもまた一部のファンの間で言われているように、彼はヒプの世界での内閣総理大臣である東方天乙統女の息子なのかもしれない(髪色が似ていること、同じ“統”の漢字が使われていることが理由だと思われる)
そうすると、あの世界で立場の弱い“男”である帝統くんは“いらない子”になる可能性もある
ドラマCDでわざわざ帝統くんが「おれ政治なんて興味ありませんよ」アピールしてたのは何かの伏線という線もあるわけで
そう思うとドキドキしちゃうね
でもほんと、フッツーになんの関係もなくただのギャンブラーでもおもしろいんだけどね。金にめちゃくちゃテンション上がる子だし。目の奥ギラギラ根っからのギャンブラーだからな有栖川は。そのルーツが知りたいよ


さて、先ほどフランス語が出てきたけれど、stellaというのはイタリア語でスターという意味だそうだ
そして散りばめられている英語
主となっているのは日本語
日本語をカウントしないにしても、少なくとも3ヶ国語が使われている。
これは毛色の違うポッセの三人を表しているようにも思えてしまい、エモい


あとサビ
いつまでもreincarnation(生まれ変われる)
は、バロバロの「何度だって懲りず 復活できる今日から」を思い出させる

軌跡は歪な方がluminous(明るい、光りを発する)
ここは、なんだかポッセらしくて泣けてしまう



そして科学者である乱数のヴァース

乱数はドラマCDで人間絶滅させちゃう的な発言をしていたこと、失敗作扱いされていたこと、お前の代わりなんて文字通りいくらでもいると言われていたことからも、アンドロイド説があげられている

フッドスターのMVでもポッセのシーンの背景で「NO LONGER HUMAN」と書いてあった
訳すと「人間失格」、これは作家である幻太郎意識の言葉なのか、乱数意識の言葉なのか

とにかく、乱数アンドロイド説を踏まえた上で解釈する

研究は気が付けば人の道を外れた

ここで寂雷先生の言葉を思い出す。
「人道……そうだな、道を違えると言えばいいのかな。彼はその手のことを犯している」
人道を外れたこと。
それが何を示しているのかは分からない。けれど乱数は、“気が付けば”人の道を外れていた


誰が為かも忘れた紙屑のようなラブレター
迷宮の果てにあるマテリアル(材料、物質)
永久を糧に咲く白いカメリア(白いカメリアこと白い椿の花言葉は完全なる美しさ、理想の愛など)

深読みすると迷宮って言葉で迷宮壁思い出すよね……また寂先だよ……ねぇ寂先……死んだらどこに向かうんだろう……生きている私らにも老いを止めた“彼ら”にも分かりはしない場所……

そしてアンドロイド説を後押しするように

追い求めたくて老いを止めた
恋い焦がれた命の欠片

とある。
この「恋い焦がれた命の欠片」と、さっきの「誰が為かも忘れた紙屑のようなラブレター」が重なるんだとしたら、それはもうとにかく人間になりたい的なあれかもしれない……ベムとかデトロイトくらい切ない。

あと何より乱数くんのヴァースめっちゃアンドロイドみ強いよね、もう音がね。もうこんなん確定やろ。


そして会話
これはもうそのまま受け取っている
ポッセの話だ
いつか三人はバラバラになってしまうのではないかという不安をこの会話が、言葉たちが消してくれた気がした
乱数から始まったFling Posseとしてのストーリーを、乱数に誘われた二人が続けさせていく。物語を終わらせない。もう一度言うが、王は国を再建する気なのだ。たぶん、昔とは違う、新しい形で、新しい仲間達と。
だから乱数を置いていったりしない。今度は彼らが乱数を救う番なのだ
セリフが良すぎて本当に泣ける


爪先は前に向けておく
から
これは躓きを糧に飛ぶstory
というとこまでの歌詞全部
すごく前向きで、明るくて、光りを掴もうとしている感じがポッセぽくて泣ける。好きだ
ただ一途な目でいつか過ちすら愛でよう、なんて
そんなのポッセだから言えることじゃないか
過ちだらけのあいつらを、嘘だらけのあいつらを、あいつら自身がいつか愛でられる時がくる
それは救いだ


この曲を聴きながらすごくドキドキして、ハラハラして、そして安心した


この物語とも呼べる歌詞を綴ったのは幻太郎だ
彼の小説家としての、文豪としての一面を垣間見れることが出来て本当に嬉しい

ちなみにヒプのMVの最初に流れる「H歴 武力による戦争は~」とかの言葉を書いたのももちろん幻太郎である。
あれはヒプのノベルズ版での最初の言葉。
小説家である幻太郎が乱数に選ばれたのはその為だ。
乱数に「僕らの歴史を記しておきたいから、幻太郎が物語にして書き起こしてよ!」って頼まれて「やれやれ仕方ないですね~」ってワクワクしながら書いたもの。
ノベルズ版ヒプノシスマイクは大ヒット、その小説を読んで青年も爆笑。ラップバトルの世界観に大ハマり。青年もはやシブヤに引っ越してポッセのオタクやってるからね。LINEの一言「センターガイです☆」にしてるからね。アイコンなんて幻太郎とのツーショだからね。
まぁ全部嘘ですけど!

とにかくポッセは揺るぎない一つの星なのである
これは嘘じゃありませんよ♪


いやーーー、なんか考察してるうちにどうでもよくなってしまったわ!!
どんな結末でもこの歌があれば救いになる!
そんな気持ちにさせてもらいました!ありがとう!!本当にありがとう!!



結論!!!
弥之助さんは天才!!!!!!
声優さんたちも天才!!!!!!
天才の集まり!!!!最高!!!!!!!


【追記】
ドラマCD聴いたよ
乱数……もう……乱数……絶対幸せになろうな!!!!!